お知らせ・ブログ

お知らせ・ブログ

単独契約のメリット

  こんにちは

  放課後等デイサービスビリーブの萩嶺です。

  放課後等デイサービスで単独契約ってなにと言う人もいると思います。

  放課後等デイサービスや福祉サービスを利用するときに、その月に利用できる日数を受給量といいます。

  多くの市町村では、22日から23日ぐらいだと思います。

  福岡市の放課後等デイサービスでは、大体25日程度を持っている方が多いです。

  例えば、25日持っている場合、A事業所に15日、B事業所に10日、C事業所に5日と3箇所の事業所と利用契約できます。

  もちろん25日のすべてを1つの事業所契約することができます。

  これを私達は、単独契約と呼んでいます。

  ビリーブの利用契約の状況は、現在、単独契約の方たちだけの利用になっています。(平成30年11月1日現在100%です。)

 他の事業所では、ほとんど、複数の事業所の契約になっていて2箇所、3箇所は、当たり前、多い人では、5~6箇所と放課後等デイサービスとの契約を行っている方達もいるようです。

 なので、ビリーブの状況をお話しすると、他の事業所の方達は驚かれます。

 理由は、私達ではわかりませんが、ご理解のある保護者の方達のご協力のおかげだと思っています。

 ただ、私が、単独契約のメリットを考えると・・・。

 1.コツコツと1つのこと場所に通える継続できる力が身につく

 これは、生きていくうえで誰もが必要な力になると思いますが、やっぱり、大人になったら働いたり、社会との接点が必要になると思います。

 働くことって、いいことばかりではなく、つらいこともあれば、楽しいこともあり

 働くことで得られる収入で人生の楽しみが増えることが考えられます。

 1箇所に留まってしっかりコツコツ頑張ることが、みんなから評価されると思います。

 ビリーブでは、予約時に行事やイベントを事前に告知しています。

 他の事業所もそのようにされていると思います。

 例えば、ある月に誕生会があるとその日に予約を入れることがリますが、いくつかの事業所を利用するとその数だけ誕生会に参加できることになります。

 そういう楽しいことだけ、いいところだけ、得する時だけ参加することもできます。

 福祉サービスを受けるという視点で考えるといいのかもしれませんが、それが、大人になったときにサービスを受けるだけの習慣が身についてしまわないか心配です。

 働くより楽しいことだけしたい、むしろ、働きたくない、家でゴロゴロしたい、パソコンやタブレット、スマホを見て過ごしたいみたいに引きこもりになって、社会に関わっていかないことや受身な福祉サービスのみを受けることは、私は期待したくありません。

 必要な支援を受けながらも本人らしく社会に関わりながら収入を得られたり、自分で積極的に社会に関わっていく力が必要だと思います。

 やはり、社会に関わったり収入を得たりすることは、嫌なことがあったり、いいことがあったりすることだとすると、いいことも嫌なこともコツコツと経験することが必要だと思います。

 2.成長についてじっくりと支援ができる

 何と言っても、複数箇所利用しないメリットは、じっくりと支援できることだと思います。

 ビリーブでは、一人っ子のご家庭のお子さんが多く、ゲームなどで負けると泣き出したり、カーテンに隠れて出てこないことがあります。

 一人っ子だったりすると、小学校に通う前までは、大人がわざと負けていることが多くあると思います。

 しかし、ビリーブでは、みんな真剣勝負なので、勝ったり負けたります。

 今、小学3年生になった子達も1年生の頃には、泣いていたのに、泣いている1年生を見て、「泣いた数だけ強くなるんだよ」とか言って励ます姿を見ます。

 励ました子が成長している姿を感じることができるし、この1年生も学年が進むと泣いていた下級生を見て励ましてくれることでしょう。

 そういう成長の場面に出会えるのは、数年かかることあります。

 こういう瞬間に立ち合わせていただけたのは、保護者の方たちが、私達にしっかり継続的に支援していける機会を与えていただけたからだと思います。

 ありがとうございます。

 支援者側からの視点ですが、支援の理念も方針も手法もその事業所それぞれだと思います。同じ問題点についても事業所が違えば、違ったアプローチをします。そこで、こどもが混乱しないかという問題があります。

 ビリーブでは、変更がききにくい子達が多くいます。

 学校から帰ってきたときのランドセルの置き場、手洗い、連絡帳など行く事業所が多ければ多いほど、憶えることが多くなります。

 そこで、混乱しないか、落ち着かないかなど見守り支援することが必要になります。

 その場所が、落ち着ける場所だからこそ、入学したり、学年が変わったり、長期休暇の夏休みが終わったりしたときに落ち着かなくなるこども達の支援に効果が出てくると思います。

3.子ども自身が比較しだす

 ビリーブでも以前は、複数契約の子供たちがいたのですが、「びりーぶは、おやつが選べるけれど」、「○○は、選べない」、「ビリーブの先生は、○○だけど」みたいに、子ども自身が比較しだします。

 これもまた、事業所側の視点で恐縮なんですが、それがいいことならうれしいことですが、違ったりすると、あまり気持ちよくありません。もちろん私達(他の事業の方も)は、プロなので、きちんと対応できますが、それでもあまり気持ちのいいものではありません。

 それに、複数契約していると、自分の事業所の多く来て欲しいため本当は、注意したり、一対一でしっかり話をしないといけない場面でも、あそこは嫌だと言われると利用日数が減らされるので、あまり強く言えなくなるかもしれません。

 正直、日数が減ると収入が減ってしまうので、事業所としては躊躇することもあるかもしれません。

 日数を調整して、親の意向を示すやり方は、短期的には、事業所にこうして欲しいとかの親の声を示すことができると思いますが、長期的にはわがままな子に育ってしまうかもしれません。

 他の事業所さんを含め子ども達にしっかりと向き合って支援ができる機会を与えていただけるとありがたいと思います。

 4.担当者会議などの日程調整がスムーズ

 放課後等デイサービスの利用を開始すると、担当者会議と呼ばれる会議を保護者、相談支援事業所、放課後等デイサービスなどで行わないといけません。その時に放課後等デイサービスが複数個所あるとその数だけ日程調整をしないといけないので日程調整が煩雑になります。

 その点、単独契約だと保護者、相談支援事業所、放課後等デイサービスの3者で行うためスムーズに日程調整がやりやすくなります。

 

 デメリット

1.予約できない日が、出てくる

 単独契約の場合、事業所の営業日によって利用できない曜日が出てきます。ビリーブでは、日曜日はお休みです。保護者のお仕事などの都合で日曜日に働かないといけない人たちからは、日曜日に預ってもらえずご負担をかけることになります。

 事業所によって曜日だけではなく、営業時間や延長時間、帰りの送迎時間が違ってくるのでご家庭のご都合に合わせにくくなります。

 人気のある事業所は、契約者数も多く契約していても思ったように予約が入れられない日が出てくると思います。以前までは、放課後等デイサービスの数が少なく、予約を入れるのが難しい時期もありましたが、現在では、おおむね緩和されていると思います。

 ビリーブでは、開所の日にあまりお断りしなくていいように20名程度の利用契約者としています。そして今、新規では、お断りしている状況です。経営のことを考えるとより多くの利用者と契約して開所したら実際来る人数で定員満杯にしたいところですが、そうすると、予約をお断りする場面が多くなります。

 しかし、ビリーブでは、毎日通ってくる子達の「ただいま」と言って帰ってくる居場所としてしっかり予約できるように利用契約者数の制限を設けさせていただいています。

2.支援の方針が一致しないときにはすぐに変えられない

 一度契約してしまうと、あまり事業所を変更することが難しいです。見学からはじまって、聞取りや契約・重要事項説明書などの事務手続き上も煩雑です。

 説明を受けていたときとの支援の方針の違いや仲良くなれない子ども達がいると複数契約しているとスライドすることもできます。

 そういう保険のために複数契約する方達もいると思います。

 ホームページやブログなどでとてもいいことを書いていても、見学のときにいい説明をしていても、実際には、違うことがあります。

 保護者にはわからないところでは、学校に迎えに行くときに複数の子ども達が車に乗る場合は複数の職員を配置しないといけないルールがあるのに守っていない事業所もあります。私達もそういう事業所に遭遇します。さらには、ルールをも乗っていないだけでなく放課後等デイサービスの送迎車なのにその表示すらない事業所の車があります。

 こればかりは、新しく利用される保護者の方達の目利きや運に頼るしかないかもしれません。くれぐれもご注意ください。

3.習い事のある事業所と契約できない

 水泳やリトミック、英語など習い事を重視している事業所があると思います。1箇所の契約では、なかなかそこまで手が届かないこともあります。そのため、複数契約している方も多いと思います。

 習い事の放課後等デイサービスと契約できないと言うことになります。

   

  ビリーブでは、複数契約を否定しているのではなく、信頼できる事業所と少数精鋭でしっかりと支援できれば良いと考えています。

  もし、あなたのお子様が、こだわりが強く、環境の変化に弱い場合には、より少ない事業所との契約をお勧めします。

  もちろん、ビリーブでもすべての支援が満点をいただいているとは思っていません。

 今後、少しでも満点に近づける努力は必要です。しかし、少し不便やご不満があるかもしれないけれど密度の濃い関わりをする方が、お子様のより良い未来を作っていけるのではないかと信じています。

 

 ビリーブでは、来年度に間に合うことを目標に2箇所目の開設(3月から4月)を目指しています。

 随時、見学や相談を受け付けていますので、ご連絡ください。

 

 ご連絡は、こちら

 放課後等デイサービスビリーブ 「電話:092-558-2430」